エレガント英語入門 学問

[講義Ⅳ] 生井利幸が与える「耳学問」(learning by ear)

投稿日:06/03/2019 更新日:

本稿が講じる講義内容は、重要根幹教材・「エレガント英語入門」におけるシリーズ教材、『生井利幸が与える「耳学問」(learning by ear)』の講義Ⅳとなります。このたびも、学習者における耳学問の重要性について講じます。

わたくしは、長年にわたって、英会話道場イングリッシュヒルズ・ウェブサイト内掲載の重要根幹教材・「レッスン日記」において、「耳学問の重要性」、即ち、「レッスン中にメモを取る重要性」について講じてきました。本稿においても再度述べますが、わたくしが、「学習者が、レッスン中にメモを取る重要性」について何度も述べているその指導内容には、<極めて明確な理由>があります。

<リュバン・ボージャン作『チェス盤のある静物』(1630年頃)を面前として、「生井利幸の英知」の吸収法の手掛かりを探る>、を主題とする英語道弟子課程「特別稽古」受講の際、第一稽古場(銀座書斎・「奥の聖域」)にて熱心にメモを取る弟子・S.M.さん。「学習内容についてメモを取る」という行為は、学習者にとっては、教授者が与える一つひとつの教授内容に対する敬意の表象(表現)でもあります。学習者の「学習の質」は、一事が万事において「学習者の真剣さ」によって決定的に変化します。

皆さん、ここで今一度心を落ち着かせ、『思索不在の固定観念』から自分を解放し、ゆっくりと頭の中で想像してください。

・・・海外でも日本でも、人が何らかの学問を学ぶとき、まず最初に、「大学キャンパスの大きな教室で、大勢の学生と一緒に講義を受講する」という様相・有様を想像するでしょう。通常の場合、大学キャンパスの大教室で講義を受講すると、言うまでもなく、教授者が学生の面前で講義しているその内容は「教科書通りの内容」となります。一方、生井利幸が講じる「耳学問」とは、学習者が大教室でテキスト通りの方法で学ぶ方法ではなく、学習者が直接、教授者から、「難しい学問について、学習者にとって最も妥当な方法で学ぶ学習法」を意味するものです。海外でも日本でも、概して、耳学問を与える教授者は、自分の目の前に存在する学習者の基礎学力・教養・見識・立ち位置等について理性的に鑑み、「学習者にとっても最もわかりやすい方法で、一つひとつの理論・事例・考え方・捉え方について教えていく」という教育方法を選択し、実行しています。・・・

さらに述べるならば、耳学問を通して学問を学ぶ機会は、「一個人に対して提供する『唯一無二の学習の機会』」であると明言できるでしょう。英会話道場イングリッシュヒルズのレッスンで言えば、学習者が、教室のレッスンにおいて耳学問を与えられるとき、「その内容について繊細・詳細に記録し、後に、たっぷりと時間をかけてノートに整理する」という学習・復習方法を実行すると、やがて、耳学問で学んだ一つひとつについて、学習者自身、それらについてしっかりと「自分の個の中」に入れていくことができます。

その反面、わたくしが、相当期間にわたって、何度も何度も同じ重要ポイントを講じても、単に「聞き流し」をするだけで、ノートにメモすら取らない状態が続いてしまうと、学習者自身、自分の能力(基礎学力・見識・英語力等)において、何ら、劇的な変化・改善を見ることはありません。聞き流しを続け、メモを取らない悪い習慣を放置しておくと、何年レッスンを受講しても、"wisdom"(英知・知恵・学識)という側面において何の改善・向上・進歩・発展も得ることができず、毎回、「無駄な時間の使い方を繰り返す」という”ネガティブな結果”を招きます。

本稿においても、わたくしは断言します。レッスンでも、レッスン以外の時間でも、わたくし生井利幸が学習者に対して講じる指導内容は、「すべて重要な学習内容」です。わたくしが、レッスンにおいて、学習者に対して「重要でないこと」「不必要なこと」を講じることはありません。

わたくし自身、教授者として「真実」を述べますが、「講師が与える耳学問の聞き流し」は、学習者にとっては、「マイナス要因」以外の何物でもありません。わたくしがすべての学習者に与える耳学問は、”例外なく”、「わたくしの目の前に座っている学習者の教養を高めるため」に与えている特別の学習の機会です。

当教室におけるレッスンはすべて、「完全個人指導」で行われています。わたくしが与える耳学問は、レッスンにおいて、「わたくしの目の前に座っている学習者」にとって最もわかりやすい方法で教授しています。

多くの学習者が一緒に学ぶクラス・レッスンにおいては、何をどのように教えようとも、「完全個人指導で経験できる醍醐味」と同じ醍醐味を経験することはできません。教室の学習者の皆さん、レッスンに慣れることは良いことですが、是非、今一度、「自分における学習者としての学習の姿勢」を洗い直し、「完全個人指導の醍醐味」について考えてみてください。

日本ではもちろんのこと、海外でも、「すべての講義(レッスン)において、受講するたびに『そのすべて』を録音できる」という学校は、英会話道場イングリッシュヒルズのみです。実際、教授者側の本音を述べると、教授者自身、毎日、学習者によって、講義するそのすべてを録音されたら、まったく自分の心身を休めることができず、”不可避的に”、普通の人には想像できないほどの疲労感を感じ続け、毎日、膨大なるエネルギーを消耗し続けます。

「毎回、60分レッスンのすべてを録音される」という経験は、教える側から述べれば、「膨大なるエネルギーを消耗する、極めて困難な一秒一秒の連続」です。しかし、わたくし自身、この教授法(学習者にとっては「学習法」)を変えるつもりはありません。変えない理由は、たった一つです。その理由とは、この教授法(学習法)は、相当数ある教授法(学習法)の中で、「学習者自身にとって最も効果的な学習方法」であるからです。

学習者は、レッスンのすべてを録音し、その上で、「レッスン中にメモを取る」という学習方法を採っていくことにより、「最も確実、且つ、堅実な方法」で前に進むことができます。皆さん、この機会に是非、今再び、「銀座書斎で経験できる学びの醍醐味」について再考してください。

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