すべての人間には、「知能」(intellect)が賦与されています。人間において「知能」が賦与されているという明白なる真実は、以下の如き意味を成します。
・・・意味・・・
「人間には、生まれながらにして、迎える一日一日において、その『知能』を使う特権が与えられている。」
本来、「人間が生きる」ということは、「毎日、知能を使い、何らかの形で自分を向上させる（磨き上げる）」という日々を送るということです。
たいていの場合、人は、何らかの分野について一生懸命に勉強すると、その本人の心の中において、「自分の勉強努力について他人にわかってもらいたい」という願望が生じてきます。皆さん、今ここで、一つの深い思索を試みてください。1）「自分の努力を口にする」という様相と、2）「自分の努力を口にしない」という様相を比較したとき、どちらの方がより高貴な様相であるかということを。
無言の努力は、「高貴な努力」です。人間は、他人に対して何も言わずに、「静かに、無言で、賢明なる努力をし続ける」という高貴さがわかってきたとき、自分の行いに「自分の命」を吹き込むことができるようになります。
補足１：
本物は、「自身の目の前にいる人の真実」を見抜きます。本物は、他者から何も聞かなくても、「他者の真実」を見抜きます。
補足２：
世の中を見ると、「言うだけで、実際にはやらない人」が多く存在するでしょう。学習者の皆さん、是非、「言わずに、やる人」、「言わずに、静かに、行動で示す人」になってください。