「空腹の美学」(aesthetics deriving from a simple state, "hunger")、・・・この言葉を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
文明社会に生きる人々の多くは、”豊富な食文化”に毒されています。思うに、美味しいものを食べる楽しみはあってもよいでしょう。しかし、美味しいものであっても、それを過度に食べ過ぎると、「舌」が鈍感になります。
舌が鈍感になるだけであれば「大事」(おおごと、serious matter)にはなりませんが、多くの人々は、「”危険”とも言うべき『大事』」を経験します。
以下、学習者の皆さんに、「自己の改善・向上・発展の実現」に向けた一つの道筋を教授します。
<1>
「程よい程度を超え、非理性的に食に溺れると、自分における『感覚』(sense)が麻痺し、美味しいものの価値がわからなくなる。この感覚とは、いわゆる理性的存在者が備える『感性』(sensibility)とは程遠い代物である。」
<2>
「人間は、『感覚』の日々から脱し、後に、『感性』の日々を過ごせるようになったときに初めて、感覚と感性の違いがわかるようになる。」