elaboration(名詞)の意味は、「入念、念入り、綿密さ、労作、努力に努力を重ねてつくった作(作品)」等。
通常、eleborationを通してつくるその作は、単行本で発表する文学作品、ノンフィクション作品、学術研究に関する論文等、「活字」(literature)を介して表現・発表する作品を対象とします。しかし、英米語に精通する教養人においてはこの限りではなく、実際には、様々な分野における労作・苦心の作について述べる場合もあります。
例えば、わたくしの英語においては、elaborationの対象を、「言語能力の改善・向上・発展」を対象として用いることがあります。具体的には、I truly hope that you ardently elaborate your English in the future.(わたくしは、将来において、あなたが、あなた自身の英語を発展させ、仕上げていくことを願っています)という表現。この場合、単に動詞の"master"を用いるよりも、"elaborate"を用いることにより、より洗練された英語表現になります。
どのような学習を行う場合でも、学習者においては、単に(どこにでもあるステレオタイプな)努力をするだけでなく、(1)「精魂を込めてつくり、仕上げていく」、そして、(2)「念には念を入れてつくり、仕上げていく」という発想法・実行法が威力を発揮します。学習者における学習の方法、そして、習得の方法については、一事が万事において、「教授のプロ中のプロ」の指導・助言にしたがって行うのが、最善・最高の策です。
単なる学習で終わるだけでなく、「いずれは習得できる唯一の秘訣」は、以下に掲げる秘訣です。
■習得するための唯一の秘訣
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「学習内容について、できる限り時間をかけて、一つひとつ、心を込めて丁寧に学び、体に入れる。学習に必要な通り道は、決して慌てず、急がず、しっかりと一秒一秒を自分の命で刻み、一つひとつをしっかりと学ぶという厳格、且つ、真摯なる学びの姿勢を堅持する。この学びの姿勢は、『念には念を入れて学ぶ』という姿勢を指す。『念には念を入れる』とは、"elaboration"を指す。」
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一般社会では、残念ながら、ほとんどすべての学習者が上記の習得法を経験することはありません。ほとんどすべての学習者は、上記の習得法とは真逆の方法、即ち、「できるだけ時間をかけず、簡単に、手っ取り早く学ぼう」とします。「簡単に、手っ取り早く学ぼう」とすればするほどに、学習者が望む方向性とは反対の方向(習得できない方向)に直進します。
習得の道は、一事が万事において、「できるだけ手間暇をかけて、心を込めて、そして、丁寧に学ぶ方法」のみです。それ以外は、日本にも海外にもありません。この真実は、実のところ、普通の人でも少しだけ考えるとわかる真実ですが、このことを考えようとしないのが「平凡人の常」です。