年齢・性別・職業にかかわらず、どのような人においても、「自分の家」こそが、最も落ち着くことができる場所です。概して、英米語では、「自分の家こそが、最も寛(くつろ)ぐことができる場所である」という趣旨の表現には、以下の2つの表現があります。
1 イギリス英語
"An Englishman's house is his castle."
(イギリス人の家は彼の城である。)
伝統的に、「英国貴族社会におけるプライバシーの尊重」について唱える際に、貴族によって用いられてきた表現。貴族社会では、面会には、事前にアポイントメントを取ることが<紳士淑女の最低限のマナー>として捉えられている。この表現は、貴族英語・教養英語の典型の一つ。
2 アメリカ英語
"There is no place like home."
(我が家に勝る家はなし。)
現代の英米社会においては、上記の2つの表現は、いわゆる「諺」(proverb)として用いられています。通常の会話において諺を用いると、自分が述べたい内容(強調したい内容)について、”その具体性”を明確にすることが可能となり、相手を面前として、より説得力のある会話・コミュニケーションを実現することができます。
英米でも、「ブロークン英語、及び、スラングが蔓延した世俗社会」では、上記2つの表現が会話に登場することはありません。