昨日の2020年2月16日(日)に掲載した文書教材、「優雅な孤独」(refined solitude) <1>では、以下の如き内容について講じました。
・・・通常、人は、他人の前でエレガントであろうと試みます。しかし、他人の前でばかりエレガントな振る舞いをし、他人がいない場所では行儀が悪いという人は、実際のところ、エレガントな人ではないでしょう。真の意味でのエレガンスを備えている人とは、「他人がいないとき、つまり、自分1人でいるときにエレガンスを実行できる人」です。海外でも日本でも、「豊富な人生経験のある、洗練された大人の紳士・淑女」は、『優雅な孤独』(refined solitude)を愛します。皆さん、自分だけの時間、自分1人で過ごす時間において、自分なりに「品格・品位」を磨き抜いてください。1人で過ごす時間に「品格・品位」を磨き続けると、人前でも、”自然に”、「エレガントな存在者」として行動することができるようになります。・・・
その後、本日、2020年2月17日(月)、英語道弟子課程弟子・S.M.さんから電話があり、次のような気づきの言葉が届きました。
◆S.M.さんの気づき
<1>
「通常、人は、他人が自分の目の前にいるときに、自分を良く見せようとしてエレガントになろうと試みます。しかし、昨日掲載の文書教材で講じられていたように、自分の目の前に他人がいなくても、エレガントに行動することが大切です。」
<2>
「本日の早朝に銀座書斎入居ビルを清掃しているとき、色々なことを考えました。その一つは、先ほど申し上げましたように、他人がいないときこそエレガントに行動することが大切です。しかし、本日、清掃活動を行っているときに気づいたことは、『本物は、自分一人でいるときにエレガントになることに”努める”のではなく、(”努める”ということを考えずに)”無心で”、即ち、”自然に”、エレガントに行動できる人を指すのだ』ということでした。」
◆講師の所見
「本物は、”無心で”、品格・品位のある所作を行える」、・・・エレガンスにおける本質の一つは、まさに、ここに内在すると捉えます。正真正銘の本物は、損得勘定・安っぽい計算なしで、エレガンスを行える人です。
世の中には、自己顕示欲から、”自分のために”、「エレガントになりたい」と考える人が多いでしょう。しかし、エレガンスとは、決して自分の自己顕示欲を満たすためにあるのではなく、他者に対して「健全な空気感」「美しい空気感」「清らかな空気感」「洗練された空気感」を齎(もたら)すために存在するものです。
真のエレガンスとは、自分のためにあるのではなく、「他者を幸せにするため」に存在します。「知識を増やそう」という”欲の実現”に向けた方向性ばかりに注意を向けるのではなく、心の中で「人様を幸せな気持ちにさせたい」「人を喜ばせたい」と願いながら学習を進めていくと、”無理なく”、そして、”自然に”、「エレガント英語習得のための道のり」を歩むことができます。